Realty Home株式会社

この土地にもう一度、未来を描きたかった

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【空き家から希望の家へ】——新しい命を吹き込んだ注文住宅の物語

かつてこの場所にあったのは、緑に埋もれた空き家でした。
年数の経過とともに傷み、屋根は崩れ、ツタが壁を覆い尽くし、
まるで時が止まったかのような、そんな建物でした。

ご相談をいただいたのは、
「もうどうしていいかわからないんです……」という、元所有者の方の切実なお声。
長年放置された空き家の処分に悩み、近隣からの目も気になり、
しかし思い出もあって踏ん切りがつかない——
そういった葛藤を、私たちは何度も耳にしてきました。

そしてこのたび、この空き家を私たちで買い取り、
弊社提携の信頼ある工務店とともに、**新たな命を吹き込む「注文住宅プロジェクト」**をスタートさせました。

◆ 思い出の詰まった家を、未来につなげるということ

解体前、最後に撮影した写真には、ツタに覆われた外壁、
破れかけたバルコニー、そして人が通らなくなった小道が写っていました。

どこかもの悲しいその光景の奥には、かつての暮らしが静かに息づいていたのだと思います。

私たちは単に「古い建物を壊して新しい家を建てる」だけでなく、
そこにあった歴史や記憶も、丁寧に受け止めながら進めていきたい。
そんな思いを胸に、この土地と向き合ってきました。

◆ 解体、そして再生。1枚の更地からはじまった挑戦

解体工事は、近隣に配慮しながら静かに進められました。
何十年も佇んでいた家が、重機によって少しずつ姿を消していく。

まるで一冊の本を閉じるような、どこか感傷的な時間でした。

そして更地になった瞬間、心にふっと風が吹いたような感覚がありました。
「さあ、ここから新しい物語が始まるんだ」と。

◆ 未来を描く——家族の暮らしを想像して設計された注文住宅今回建築している注文住宅は、子育て世代をメインターゲットに設計されたお家です。

家族みんなが顔を合わせられる明るいリビング。
適度な距離感を保てる個室。
そしてなにより、“暮らしやすさ”と“あたたかさ”を大切にしたプランニング。

外観には、重厚感のあるモダンブラックと木目を組み合わせ、
スタイリッシュながらもどこか「ホッとする」優しい印象に仕上がっています。

現在はまだ工事中ですが、外壁の完成とともに、
かつての空き家からは想像できないほど素敵な家の形が、はっきりと現れてきました。

◆ 「空き家問題」に向き合うことは、「地域の未来」を守ること

この土地に限らず、空き家問題は全国的に増えています。
親から相続した家、もう住まなくなった実家、手放したいけど気が重い資産——

放置されてしまった家は、
・近隣トラブル
・防犯の不安
・税金や維持費の負担
といった様々な問題を引き起こします。

けれど、そこに新しい人の暮らしが生まれれば
地域に笑顔が戻り、防犯性も高まり、町の活気がよみがえるのです。

今回のプロジェクトも、まさにその一歩。
空き家の再生は、「まちを守るリノベーション」だと私たちは信じています。

◆ 子育て世代の「理想の家」を、現実に

子育て中のご家庭にとって、「家を建てる」というのは大きな挑戦です。

  • 通学の安全性は?
  • 公園や病院は近い?
  • 子どもが走り回れるスペースは?
  • 将来、部屋数は足りる?

そんな不安を、今回の注文住宅では丁寧に一つひとつクリアしていきました。

近隣には保育園や学校、公園も充実。
車の通りも比較的少なく、子育てには申し分ない立地です。
室内の設計には、「勉強も、遊びも、休息も、家の中で完結できる」ような工夫を随所に施しています。

◆ 「家をつくる」ということは、「人生を描く」こと

今回のプロジェクトを通して、改めて私たちが実感したのは、
家づくりとは、単なる建築作業ではないということです。

一つの土地に、過去と未来が交差する。
そこに住む人がいて、悩みがあって、希望があって——
私たちはそのすべてに向き合い、形にしていく立場なのだと。

完成後には、また改めてこの家の全貌をご紹介する予定です。
今はまだ工事中。けれど、すでにそこには確かな“温もり”が感じられます。

◆ 空き家でお悩みの方へ、そしてこれから家を建てる方へ

もしあなたが、

  • 空き家の活用や処分に悩んでいる
  • 相続したけれど放置したまま
  • 売りたくてもどう動けばいいか分からない

そんな状況であれば、どうか一度、私たちにご相談ください。
今回のように、「再生」の可能性は必ずあります。

そして、子育てを見据えて“想いのこもった家を建てたい”というご家族にも、
この注文住宅のように、土地選びから設計、施工までサポートできる体制があります。

雑草に埋もれ、静かに時を止めていた空き家。
そこに立っていた私たちは、
「こんなふうに生まれ変わる日が来るなんて」と胸が熱くなりました。

そして今、もう一度命を吹き込まれたその場所で、
家族の笑い声が響く未来を思い描いています。

この土地が教えてくれたのは、
“どんな空き地にも、どんな家にも、再生のチャンスがある”ということ。
そして、その再生の物語には、必ず人の「想い」があるということ。

📌次回予告:完成編ブログ「生まれ変わった家で始まる、新しい暮らし」も近日公開予定!
ぜひお楽しみに。